さざなみの目指すこと

園長 難波 元實

ここ板橋に幼稚園を設立して、約30年。ひとつの森だったこの場所を子どもたちの集う場所にしたい、園から見渡せる田園や里山の風景に囲まれながら過ごす時間は古くからある日本の原風景だ、それを子どもたちの育つ環境に残したい。遊び場にしたい。そんな想いで試行錯誤しながらここまでやってきました。 地域の人たちにどれだけ助けられただろう。そして、全国の同士と呼べるであろう友人たちの支えがずいぶん私たちをたくましくし、勇気づけ育ててくれたように思います。 時代の揺さぶりに、私たちにも大きく見直す時代もやってきました。変わっていくことと、変わらないことがあります。自分たちの軸をもう一度見直すことで、あらたな道を歩ける。この先も行ってみたい、そう思えるようになって参りました。ここ数年はたくさんの具体的な動きや意見交換のなか子どもたちとの生活もぐっと彩り豊かになってきています。まだできないことも多く残すなか、できることをひとつずつ歩んでいきたいと考えています。 これからは、もっと自由に主体性を持ったそれぞれの行動が必要になるでしょう。それがこの幼き子どもたちのつくる世界のはじまり。 今私たち大人にできることは、子どもたちの家族 そして地域と協力しながら今をしっかり見つめ、ひとつひとつ選択しなおすこと。ここさざなみに吹く自然からのメッセージをのせた風を受けながら今日も新しい一日を迎えたいと思います。